注意!
目次には「よくある質問」コーナーと記しましたが、このコーナーには、正しい答えが一つあるわけではありません。ここに集めた”Call”(声)は、授業やワークショップ(「あらまし読みONLINE ZOOM」)で、arama会に届けられた「問い」や「つぶやき」です。
その”Call”に“Response”として、「いま・ここ」で、応えられることを届けておきます。
Call | Call内容 | Responseキーワード |
① | 「あらまし読みシート」の著作権 | クレジット付でご自由に |
② | 「マップ」の描き方 |
読みながら描く習慣を! |
③ | 本の選び方 |
差し迫った課題に合わせて |
④ | 小説でも「あらまし読み」 |
「目次読み」「序章読み」を外して、工夫の余地あり |
⑤ | 授業に取り入れたい(先生) |
生徒や学生の読みのスタイルを変えることを目標に |
⑥ | 「あらまし読み」では不満 |
「あらまし読み」も加えたらいかがですか |
「あらまし読みシート」には、オリジナルクレジット(©ARAMASHI2021)が右下の欄外に入っています。このクレジットを使っていただければ、個人使用はもちろん、授業、部活、サークルなど、そのままでも加工されても、ご自由に無料でご使用ください。
いま、皆さんの読書ジャンルを、フィクションの小説から、ノンフィクションの新書へとジャンルを拡大することが必要です。そのために役立つ「あらまし読みシート」を工夫して作成してきました。活用してほしいという思いだけです。日本の若者が、社会のなかで自律的に主体的に生きるために必要な読書領域であると考えています。
「あらまし読み」を作成し、広げていこうという自主グループarama会は、読書教育を考える会であり、営利目的で活動をしていません。多くの高校や大学、さらには中学校や小学校へと広がるため、このHPを拠点に読書技術が提案できたらと考えています。
生徒、学生、先生、司書、さらには一般市民の皆さんが実践されてみて、共有したいアイデアがありましたら、皆さんの”Call”(声)として、実践例をHP「ご質問・ご意見など」のコーナーにお知らせください。
arama会のメンバーは、その”Call”をお待ちしています。時々のHPの更新時期に加えていきます。
オリジナルクレジット(©ARAMASHI2021)が「あらまし読みシート」右下の欄外に入っています。このクレジットを使っていただければ、個人使用はもちろん、授業、部活、サークルなど、そのままでも加工されても、ご自由に無料でご使用ください。
本を読むときに、「黙読し、通読する」という目で追いかけて読む方法を止めます。語・語句・短文でもメモしながら読みます。STEP3では、「マップ」に描きながら読んでみます。
あまり「マップ」という形にこだわらず、「小見出し活用法」を使って描きましょう・
①興味ある読みたい箇所を10ページぐらい設定します。スキミング(掬(すく)い読み)ができるようになると、15分でも30ページぐらい飛ばして掬い取る読みができます。また、スキミングを修得するには、難解な用語が詳しく説明してある本よりも、さっと読み流せる、易しい本から始め、その分野の本を読み慣れていきましょう。
②A: 中心円から放射線状にマップしてメモする方法(下にサンプル参照)
B: はじめのページから順に、左から右へ、上から下へフローチャートのように書き並べる方法。向きが分かりにくいときは、矢印を描く。(下にサンプル参照)
③A:空白の中央〇のなか/B::最上段に、読みたい箇所全体の「章題」「見出し」を利用して、タイトルを書きます。
④読み始める前に、限定したページの「小見出し」や「小見出しに書かれた重要語だけ」に注目して、さっとページをめくりながら、A:左上から時計回りに小見出しなどを簡単にメモ/B:上から下にフローチャートのように□枠で囲んでメモします。
⑤小見出しをメモしてから、小見出しの中に、本文を読みながら、「キーワード・語句・短文」を抜き出す活動をします。
⑥マップ描き終わる直前1分間は、このマップをもとに他者に説明するにはどの語がもっとも重要かを考え、赤い印でもつけておきます。この後の対話交流のときに効果的です。
⑦一度でもマップ化しておくと、備忘録になります。さらに、マップを書き直してみることも意味がありますので、「あらまし読み」の60分間が終わってから、もう一度読みながら整頓して描いてみましょう。論理的な思考には大変役立ちます。
読書マップ【フローチャート式】テーマ「第2章 題材を見つけよう」
片岡則夫『マイテーマの探し方』<ちくまQブックス>,2021,pp.24-48
読書マップ【フローチャート式】テーマ「広がる格差」
中満泉『未来をつくるあなたへ』,岩波書店ジュニスタ,2021, pp.73-79
①「あらまし読み」を最も支えてくれるのは、読み手の「好奇心」です。掛け合わせるようにあるのは、高校生や大学生とともに考えていきたい「現代の課題」です。
「あらまし読み」のために、「読み手の好奇心」×「現代の課題」というリストのなかで、生徒や学生が一人ひとり選択することが重要です。例えば、「働き方」「気候変動」「原発」「移民問題」「若者の政治参加」「教育」「フードロス」「法律」「コロナ対策」「年金」「ジェンダー」「貧困」「LGBTQ+」など(朝日新聞2021.10.3掲載 「U30が関心のある社会問題」)を含みます。
②学校ごとに、学部ごとに、リストアップされた、読みやすい本(クラス人数+10冊程度)の配架が、先生方や司書の皆さんとで準備されていることが望ましいです。その図書館環境の中から、2択でも、3択でも結構ですから「生徒、学生が自分で選ぶ瞬間がほしい」のです。「自分で選ぶ行為」には、自主性を育て、自律的な実行力につなぐ力があります。
③自分の課題について3冊~6冊程度を読むという幅の広い目標を設定しますから、何が何でもこの1冊ではなく、この1冊も取り込もうという余裕も生まれます。気に入った1冊が手に取れない場合は、次回に回す、公共図書館の利用など手に取れるような工夫をさせましょう。さらに、1年生で読めなれば、2年生で、などと長期的、継続的な読書生活をイメージしましょう。
④初めての情報読書のリスト作成には、慎重に行う必要があります。
学生に、「新書ならばなんでもよいという実践」と「非認知能力に関する74冊」を選択して配架した実践」を行ったことがあります。「なんでも新書」では、知識だけが体系的に述べられている本もあります。こうした本では、なかなか学生の思考や行動を揺さぶることができませんでした。「非認知能力に関する本」では、意欲の問題、計画性、時間の使い方、コミュニケーション能力などを述べているために、学生の心や生活に響いてくるのでしょうか、レポートも自分の問題として取り上げやすく、学生の学びの姿勢に共鳴するものになりました。高校生や大学生への読書の導入としては、「非認知能力」が1つのキーワードになると思っています。(HP Ⅲ2.本のリスト参照)
⑤「読書教育」は、読み出す前の準備が重要です。
昨今の高大生の二人に一人は、1カ月に1冊も読まないという「不読者」です。こうした不読者をなくすために、平易な本から始めましょう。
大学の1年生の頃では、本格的な専門書を読み出す前に、一人の読者としての「読む行為」を育て、自律性を持たせる時期にあたります。高校の時期に、不読者であり、読んでも「ライトノベル」という現在の厳しい状況ですから、高校はもちろん、大学1、2年生のうちに、ノンフィクションの新書、一般書、実用書などの易しい本を多く「あらまし読み」をしておきたいです。さらに、本を探す行動を自分で選び、行動に移せるように習慣化させていく必要があります。
本を読みたいと思っている生徒や学生が学校の図書館に出かけていっていつでも読める環境を保証する(リザーブブック制)、他の地域図書館や近所の大学図書館を活用する、生徒や学生が購入する(古本屋の活用、本の通販の利用)ことを勧めるなど、方法は多様です。最近は、学校と地域図書館の50冊程度の長期期間での「相互貸借制度」も進んできています。いずれにしても、読書が習慣化していない時期は、生徒や学生に自宅で読ませるのではなく、学校で隙間時間に友人などと読めるような仕掛けを作り、呼吸するように読書できるような環境を作っておくことが重要になります。
そして、そのためには、高大の司書や教員と近隣の公共図書館司書との対話が必要です。
⑥高校生や大学生の「本の探し方行動」への支援
「生徒や学生」と「本」を結びつけるには、「先生・司書・出版社web情報・通信販売情報・友人・知人・家族など」との情報交流が貴重です。
●課題を出している先生方がリストを作成し、計画的に生徒や学生に伝えること
●学校や地域の図書館に出かけることを促し、司書さんに尋ねる経験を持つこと
●学校図書館と地域図書館が情報交換をすること
●出版社のHPには、題名、表紙絵、目次、概要などを掲載しているので、それを活用させます。なかには、読んだ感想を投稿できるメールつきの出版社までもあります。
●新書マップ KAZE には、日本で出版されているあらゆる新書を検索し、目次や関連本を紹介というサービスつきです。日本の新書文化は、世界に誇れるCool Japanです。活用しないのはあまりに残念です。
●このHP「Ⅲ 2.本のリスト」に、実際に大学生と「あらましメソッド」の授業実践した際の本のリスト(2020年、2021年に選書)を挙げました。導入時期には便利なので、ここから選書をすることもお勧めします。
⑦「大きなテーマ」とは、「命とは?」、「学ぶとは?」「コミュニケーションとは?」「言語とは?」「健康とは?」「働くとは?」「思考するとは?」などのように、ヒトが生きていくうえで考えていく広いテーマです。もしかしたら、「哲学的なテーマ」といってもいいのかもしれません。これらの大きなテーマを具体化して、自分のテーマとして関連する本を3冊以上、いつもセットで探せるように仕掛けることも大切です。探す活動のなかにも楽しさがあります。日頃から、3冊検索を習慣にしておくと、課題が出たときに慌てないです。
⑧本選びをするときに、恰好をつけて、難解な本が良書であると勘違いしている人がいます。自分の読解力のレベルを想定して、本の中に出てくる表現の90%程度はすらすら読める本から始めましょう。ここでは、ノンフィクションの分野の練習ですから、マンガや小説、ライトノベルのフィクションの本は外します。「目次」や「序章(はじめに、プロローグ)」がついている本に限定します。
生徒や学生は、授業に関係していると、難しい本を無理して読もうという健気な気持ちが働くようです。しかし、難解な本からは、自分の思考が生まれにくいものです。平易な本に遡って、手に取ることを厭わないように、自分の読みやすい本が手に取れる自然な雰囲気を作ってください。
ここには、ノンフィクション読書に自信のない人に向け、小学校高学年から読める<シリーズ>から、10代向けのシリーズなどを挙げてみました。
・「よりみちパン!セ」シリーズ(理論社・イーストプレス社)
・「世の中への扉」シリーズ(講談社)
・「14歳の世渡り術」シリーズ(河出書房新社)
・「ポプラ社ノンフィクション」「ポプラ新書」
・「ジュニスタ」(コロナ禍の2021年から出版開始となった岩波ジュニアスタートブック)
・「岩波ジュニア新書」
・「ちくまプリマ―新書」(難解な新書もあるなか、わかりやすい中高生を意識した新書も並ぶ)
・「ちくまQブックス」(10代のノンフィクション読書を応援。正解よりも探究(Quest)の大切さを!)
・昨今は、単独出版で、中高生向けの出版が増えてきています。
例)池上彰監修(2020)『なぜ僕らは働くのか』学研プラス 巻末に参照本あります。
植松努(2017)『「どうせ無理」と思っている君へ』PHP研究所 ほか
《 本の選び方 》
「読み手の好奇心」×「現代の課題」というリストのなかで、生徒や学生が一人ひとり選択することが重要です
たとえ3択でも「自分で選ぶ行為」には、自主性を育て、自律的な実行力につなぐ力があります
高校生や大学生への読書リスト作成としては、「非認知能力」が1つのキーワードになります
本を読みたいと思っている生徒や学生がいつでも読める環境を保証します
リザーブブック制 (あえて貸出しない)
他の地域図書館や近所の大学図書館を活用する
生徒や学生が購入する(古本屋の活用、本の通販の利用)
学校図書館と地域図書館との50冊程度の長期期間「相互貸借制度」の活用
図書館内「ラーニングコモンズ」の活用や、ONLINE(lineやZoomなど)による
対話型あらまし読みをする
本の中に出てくる表現の90%程度はすらすら読める本から始めましょう
「目次」や「序章」のない小説では、「あらまし読み」はできません。
本の途中から一部分を選択できないからです。
《豆知識》 本を「読む技術」を知ろう!柔軟に使いこなそう!!
日本では、「読書」というと「通読」しか知らない生徒さんや学生さんが多くいます。
しかし、「読みの技術」について詳しい、日本語学研究の石黒圭(注)(2010)『「読む」技術』の中に「通読」は入っていません。「通読」という読み方を通して、「情報を脳内に定着させる記憶ストラテジー」を発動していると考えた方がよいでしょう。
石黒圭は、「速読」「味読」「精読」と大きく3分類し、さらに8つのストラテジーに分けています。(下記の表 参照)暗黙知になっていた「読みの技術」を改めて知ること、そこから、新しい読みの力をつけることができると考えています。
読み | 読解ストラテジー | |
速読 | 話題ストラテジー | 知識で理解を加速する |
取捨選択ストラテジー | 要点を的確に見抜く力 | |
味読 | 視覚化ストラテジー | 映像を鮮明に思い描く力 |
予測ストラテジー | 次の展開にドキドキする力 | |
文脈ストラテジー | 表現を滑らかに紡いで読む力 | |
精読 | 行間ストラテジー | 隠れた意味を読み解く力 |
解釈ストラテジー | 文に新たな価値を付与する力 | |
記憶ストラテジー | 情報を脳内に定着させる力 |
( 石黒圭(2010)『「読む」技術』光文社新書 p.53)
注) 石黒圭は、2021年現在、国立国語研究所 日本語教育研究領域 代表・教授/国立国語研究所 研究情報発信センター長/一橋大学大学院 言語社会研究科 連携教授
読書するジャンルによって、8つのストラテジーの働かせ方が異なっていて、ジャンルによって複数のストラテジーを駆使しながら読むことにもなります。
小説のようなフィクションの場合は、事件や出来事を1ページ目から順にたどりながら読み始め、「味読」や「精読」が中心です。
新書のようなノンフィクションの場合は、「速読」の「話題ストラテジー」や「取捨選択ストラテジー」を使って、「スキーマー」という知識の枠組みから読み始めていくことでスムーズに読み進められます。
物語や小説を読む際も、10分、15分読んでから、そこまでに登場してきた人物や出来事の説明、これからの予測などと、対話交流しながら読み進める活動はできるはずです。小中学生の時期の「朝の読書活動」でも、毎朝、人物のメモやマップを描きながら読み、最後に他の人に1分間、説明を加えていけば、話のストーリーが、読み手自身に定着していくことと思います。今日読んだところを概観しながら、後で他者に伝えると思うと、読みも集中することでしょう。自ずと家に帰ってから、全部読みたくなるかもしれません。
《 「朝読」活動へひとこと 》
フィクションでもノンフィクションでも
「読書教育」の始まりは、独りぼっちに読み、通読を強いるものではありません。
どのようなジャンルであっても、少しずつ読み、読み合うメンバーと一緒に、読んだ内容を確かめ、予測したり、考えたりしながら読むことが「読む生活の持続」を作ってくれます。
この「あらまし読みONLINE」に参加したことのある先生方からは、「授業に使いたい!」と聞こえていく言葉です。
2020年11月「図書館総合展」や「研究セミナー」などに参加された、数校の高校や大学の司書さんや先生方が早速に、「あらまし読み」を生徒さんや学生さんに体験させてくださいました。「あらまし読みシート」を少し簡略にし、時間配分にも工夫をされました。生徒さんや学生さんのほとんどから、「楽しい」「面白い」「こういう読み方があったのか」などと共感してくださった感想が寄せられます。
是非、授業でやってみてください。
(このHP Ⅰの1. 「あらまし読みシート」(高校版)は、埼玉県小川高校図書館司書 新井直也先生が分かりやすい具体例を作ってくださいました。)
問題はここからです。
「本の読み方」などというものは、一朝一夕で変化するものではありません。
「あらまし読み」を必要とする課題設定を行い、呼吸するようにいつも「あらまし読み」をする生活を設定して、3年間の高校生活、4年間の大学学部生活を想定してみてください。
まず、読むジャンルや読み方を知らなかった状況から、「あらまし読み」という読み方の変化を味わいます。
つぎに、隙間時間を使った読書習慣を作るというレベルにしていくことが大切なのです。
半期の大学授業で、6授業時間を「あらまし読み」にあて、習慣化につなげるような授業をしたことがあります。そのときも、最終目的を「読むというインプット」にことに置くのではなく、「レポートというアウトプット」にしていきました。1冊ずつ読んでは書き、書いては読むの繰り返しのなかで、書きながら思考することを覚えます。なかでも、「最終レポートは2冊の本をもとに考察する」という仕掛けを入れています。
2冊が単純に並置されているレポートもありますが、2冊のなかに潜む共通点や相違点から止揚して、新たな見方を見出す秀逸なレポートも生まれてきます。こうした書く面白さ、思考する楽しさに気づけるようになると、「呼吸するように、隙間時間にも読む活動」が育ってきます。
授業から、生活のなかの読書につながっていけるように、長期計画を複数の司書や先生方が協同してください。学校全体の皆さんが心のどこかに「読書教育」を心にかけることが必要になってきます。
まず、読むジャンルや読み方を知らなかった状況から、「あらまし読み」という読み方の変化を味わいます。
つぎに、時間をかけて「あらまし読み」を習慣にし、隙間読書時間を使って生活するというレベルにしていくことが大切なのです。
この声は、授業をしているとクラスの5%~7%ぐらいの割合で出てきます。
もしかしたら、「あらまし読み」をすると、すぐに「通読」「精読」したくなる気持ちにさせる効果を、勘違いして、あらまし読みの不足部分の指摘につなげているのではないでしょうか。
当然のことです。
わずか10ページか、20ページ読む「あらまし読み」よりも、何にメモせずただ「通読」した方が「読了した満足感」は大きいでしょう。しかし、満足してもなんのメモも残さず、目標であるレポートへの道筋さえ汲み取れずに読み終えた喜びに浸っていませんか。
あなたは、通読した著者の考えを鵜呑みにしていませんか。
現在、高校や大学では「探究」ということが大きな課題になっています。
他者の意見や主張、理論の鵜呑みではなく、自分の究めることについて、本を読み、考えることがもっとも重要なのです。「あらまし読み」を複数冊してみて、そこから「視座」を探してみましょう。「視座」とは、ものごとを考える軸のことです。「視座」を見つけるには、あらまし読みでも可能だと考えています。必要があった本を選択し、そこから「自分の考え」を形成することに挑戦してほしいと考えています。
「あらまし読みへの不満」は、もしかしたら「不読者であるあなたが1冊、読了した喜び」にすり替えているのではないでしょうか。
私たちの周りには、膨大な知識や情報があふれている時代です。その時代にあった読み方、実現可能な読み方を探っていきたいものです。
「ものごとを考える軸」を見つけるには、あらまし読みでも可能だと考えています。必要があった本を複数、選択し、そこから「自分の考え」を形成することに挑戦してほしいと考えています。
➡つぎは、
Ⅲ 「レポート作成」へ です。
1. 「書くことの実例」
実際に、「読む・書く」の往還を繰り返した実例を紹介していきます。300字の手書きメモから、800字のミニレポート、1500字の最終レポートと、自然に伸びていきました。
2. 本のリスト例
でも、いま、レポートを書かない人は、
あらまし読み体験を出会ったことのない人と、ZOOMでしてみませんか?